限界深読みオタクにとって「映画 少年たち」はグロ映画だ
(鑑賞終わりにめちゃくちゃな勢いで書いてるので読みづらいところがあったらすみません)
(あとまだ一回しか見てないので初見の感想だと思ってください)
(映画少年たちネタバレを含みますのでお気をつけください)
簡潔に言うと、
少年たち、グロ映画だった。
ちなみにここで言う「グロ」とは決してスプラッタ的な要素があったとかそういうのではない。映画の中で彼らは殴ったり殴られたり怪我をしたりするけど、血を吐いたりだらだらそれを流したりはしない。
ではなぜ私は「グロい」という感想、印象を抱いたのか?
「少年たち」は、もともと舞台作品だ。ジャニーズJr.が伝統的に毎年日生劇場で、自分の名前の付いた役どころで、監獄の中で葛藤する少年たちを演じる。
今まで特に名言してこなかった気がするけど、この舞台をはじめて観たときの感情はよく覚えている。
「ああこの作品は、監獄のこの独特の閉塞感を彼ら本人たちとリンクさせてエモくなって楽しむ作品なんだ」とめちゃくちゃな衝撃を受けたから。あの舞台に立つ自担・京本大我さんをはじめSixTONES・SnowManのメンバーの、身体から湧き出る「歳を重ねたジャニーズJr.独特の閉塞感」を垣間見てしまったような気がしたから。
映画は、それをより可視化したものだと思った。私はそれがとてもグロテスク、つまり悪趣味で気味が悪いものに感じてしまった。
それを深く印象付けたのは、京本大我さん演じる「ジュン」が死んだ7年後、改装して煌びやかに飾られた「かつての監獄」でショーが行われるシーンにその全てが詰まっている。
彼らの刑期も全て終わったと思われる7年後、彼らの居た監獄は、鹿鳴館を思わせるような内装のプリズンホテルに改装される。
出所した彼らはほとんどが皆このプリズンホテル、および周辺の「案内人」や「プリズンホテルを取材しにきた記者」となる。(岩本だけは意味深に、未だ流れ者のような格好でかつての仲間の残した形見を眺めるシーンが挟まる)
プリズンホテルの真ん中にはホールがあり、まるで「SUMMARY」や「アイランド」を思わせるようなショータイムが始まる。円形ホール。老若男女の客がそれを取り囲むように感激している。
そのショーを演じるのはSixTONESやSnowManの後輩にあたる「HiHi JET」や「美 少年」そのほか小さなJr.たち。
ショーの途中、かつて監獄にいた少年たちの更生を思わせるように、SixTONESやSnowManや関ジュの彼らの働く姿を描くシーンが挟まる。
いやグッロ!!!!!!!??????
この後にも最大のグロが来るんだけどちょっと待って一回止めます!!!!これグロすぎない!!!???
ジャニヲタをやっているとたまに「キャリアの長いJr.がキャリアの浅いJr.グループのデビューシーン(または煌びやかなシーン)に駆り出される」っていう避けようのないグロシーンに直面することがあるのですが、
いやなんで急にそれを少年たちでやった!???!??
何が悲しくて俺ははいびーのショーの補佐をするスノストを見せられているんだ!!!???(しかも自担はいない)(そしてはいびーやちびジュに罪はない)
このショータイムだけでもうすでに瀕死だったのですが、極め付けなのはラストだった。
「子供は大人になれるけれど
大人は子供にかえれない
だからこの想いを 時を止めて…」
(細かいところ間違っていたらすみません)
映画の最後に、このような文章が白地に黒い文字で大写しになった。
映画という映像媒体で、わざわざ「文章」を一定秒数使って大写しにするとはつまり、そうまでして伝えたかった、印象に残したかったということなんだろう。ジャニーさんがこの「少年たち」を通して伝えたかったことが、上記の文章に集約されているんだろう。
正直に言って、あまりにもド直球の欲望すぎて吐き気がした。
いや、オシャレに言ってるけどこれどう考えても「男の子、永遠にショタのままであれ」って解釈できるよね?
それをさっきのショータイム(年若いJr.のショーを支える監獄から脱した年長Jr.)のシーンを見せられた後に大写しにするってどういう神経?
スノスト+関ジュの少年たちを見にきてる年長Jr.ファンのワイは普通に「うーんお先真っ暗★」って気持ちになったけど!!!???
舞台少年たちをただ映像化したものだと思っていた。横浜で見た端的な映像だけで「なるほどインド映画か!」とタカをくくっていた。
まさかこんなにショックを受けると思わなかった、と言いつつ、こんなことで深読みしてショックを受けている自分のことも自嘲はしている。そうだよこれが噂の繊細ヤクザだよ。
私はSixTONESが好きだし、京本大我さんのことがとても好きだ。絶対に幸せになってもらわないと困ると思っている。
少年たちの映画化と聞いて、京本大我さんは映画ではどんな役を演じるんだろうと思っていた。
そしたら大我さんの役はあっさり死んだ。
死んだ後にはジャニアイのようなショータイムが始まった。
そして極め付けにジャニーさんのポエムが大写しになった。
もうなんか
なんて日だ!!!!???
もうフォントサイズをでっかくしてちょっとポップな記事風にしないとこの感情のグチャグチャを人に見せられる体裁に整えることができない。
という訳で限界深読みオタクの皆さんはどうか心して鑑賞してください。
映画少年たち、ただのインド映画ではないぞ。